モルタルの外壁ってどんなもの?特徴やメリットを解説
これから住宅を建てる時や中古物件を購入する時、「モルタル外壁ってどうなの?」と、気になる方も多いのではないでしょうか。そこで今回は、モルタル外壁の特徴やメリット・デメリット、外壁塗装する際の注意点などを詳しく紹介します。
モルタルとは?特徴を知ろう
モルタル外壁の原料となるモルタルは、セメント・砂・水など調合した、ペースト状のものです。
コンクリートとも似ていますが、コンクリートの場合は砂利も調合されているので、モルタルよりも強度があります。
モルタルは壁の素材として使われるほか、土間やタイル・レンガの下地材としても使われています。
モルタルの壁は、今ではあまり見かけない外壁スタイルですが、1950年に建築基準法が制定してから、外壁材として全国へ広く普及しました。
現在も築30年以降の住宅は、ほとんどがモルタル外壁を採用しているので、一度は目にしたことがあるでしょう。
モルタル外壁は仕上げが大切!
モルタルの外壁は、職人による仕上げ技により、さまざまなデザインがあります。
モルタル外壁の種類と特徴について、チェックしていきましょう。
種類(仕上げ形状) | 特徴 |
スタッコ壁 | ・スタッコ剤をモルタルの上へ吹き付ける施工 ・厚さ5~10mm程で吹き付けるため、凹凸が目立つ |
リシン壁 | ・砂模様のような外壁(いわゆる砂壁外壁) ・ザラつきが多いため、汚れが付きやすい |
吹付けタイル壁 | ・タイル材をモルタルの上へ吹き付ける施工 ・光沢のある陶磁器のような仕上がり ・他の種類に比べて汚れの付着率が低い |
ローラー仕上げ | ・モルタル外壁を毛やスポンジローラーで塗装 ・ローラーを使い模様をつける施工あり |
左官仕上げ | ・コテを使って模様をつけていく ・職人技でデザインを多彩に変えられる |
モルタル外壁の住宅は、一見デザインが同じに見えますが、近づいてみるとさまざまな仕上げ形状で施工しているのです。
モルタル外壁のメリット
モルタル外壁には、たくさんのメリットがあります。
有毒ガスの発生なし
セメントや砂、水で作るモルタルは、すべて不燃性の素材です。
燃えにくいだけでなく、人体に悪影響を及ぼす有毒ガスや成分の発生はありません。
災害に強い
モルタル外壁は、耐火性があり衝撃にも強いため、万が一災害が起きても安心です。
台風や強風で物が外壁にあたっても、少しくらいならひび割れなどしません。
また、モルタル表面を塗装すると水にも強い外壁となるため、雨が降ってもコーティング作用により汚れの付着やカビの発生率を抑えられます。
カラーバリエーションやデザイン数が豊富
モルタルはさまざまな色があるので、どの色にするかで印象や雰囲気を変えることができます。
住宅の階層に分けるツートーンカラーも人気で、個性あふれる家づくりができますよ。
また、コテを使い繊細なデザインでおしゃれにする左官仕上げは、サイディング外壁では絶対にできない職人技です。
サイディングに比べ劣化スピードが遅い
モルタル外壁はつなぎ目が一切ないため、サイディング外壁に比べて劣化スピードが遅いです。
つなぎ目があると、どうしても雨風が入ってきて外壁の下地部分を侵食するケースが多く、雨漏りや湿気などトラブルを引き起こします。
住宅は築年数とともに劣化するのは仕方ないとはいえ、メンテナンス期間の長いモルタル外壁は、コスト面でのメリットも大きいでしょう。
モルタル外壁のデメリット
メリットの多いモルタル外壁ですが、実際に採用することでいくつかデメリットもあります。
モルタル外壁は補修が多め
モルタル外壁でデメリットに感じるのが、補修面です。
例えば、モルタル外壁は次のような症状が目立ちます。
- ひび割れ(クラック)
- チョーキング(白亜化現象)
- 塗膜の浮き上がりや剥がれ
今すぐ補修が必要なトラブルと、少しなら問題ない状況があります。
モルタル外壁は劣化すると、ボロボロと剥がれ落ちる場合があるので、こういったトラブルが発生した時は早急に業者へ連絡しましょう。
デザインによって汚れが目立つ
モルタル外壁の左官仕上げは、凹凸や波線など、さまざまなデザインをお願いできます。
おしゃれな外壁の一方、砂や泥の付着、雨だれ(雨水が流れた跡)など、汚れが目立ちやすいのもデメリットです。
ブラシや布などを使って外壁を磨くことで、ある程度汚れは落とせますが、外壁に浸透したシミは簡単に落とせないため、業者へお任せするしかありません。
職人によって質が違う
モルタル外壁は職人が手作業で塗っていくため、施工の技術力や方法は業者によって違います。
完成した住宅が「イメージしていたのと違う」といったこともあるので、業者選びは慎重におこないましょう。
モルタル外壁を塗装する注意点
モルタル外壁をキレイに保つには、定期的なメンテナンスが必要です。
メンテナンスで大切なのが「外壁塗装」です。
モルタル外壁は築5年あたりから、汚れやひび割れが目立つようになるため、被害が拡大する前に補修と塗装をしましょう。
目安として、モルタル外壁の塗装は築7~10年目がおすすめです。
モルタル外壁の塗装費用や施工期間は、業者によって違います。
依頼前に必ず事前見積をして、細かい部分までしっかり説明してくれる業者は、信頼が高いといえるでしょう。
まとめ|モルタル外壁の悩みは業者に相談しよう
モルタルの外壁は、防火性や耐水性に強く、デザイン性に富んでいるなどのメリットもありますので、希望する場合は専門業者へ相談してみましょう。
職人の技術力によって、仕上がりがまったく違いますので、確かな技術と実績を持つ業者に依頼することがポイントです。
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